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2020年10月15日日々の雑感

相続放棄~ある日突然相続人になったら~

はじめに

前回の投稿から少し間が開いてしまいました。

今回は、最近の業務に関することをあっさり目に書きます。

例によって、実際の内容を一部変更しています。

 

 

相続放棄にまつわるお話

①後見業務の終了

先日、私が後見人を務めていた被後見人さんがお亡くなりになりました。

後見人は、相続人に対して、被後見人の財産を引き継ぎをする必要があります。

相続人が誰かを特定するため、戸籍を集めて調査した結果、甥・姪の方が法定相続人であることが判明しました。

住所も判明しましたので、まずは事の経緯と連絡が欲しい旨を記したお手紙を送ることにしました。

 

②相続財産の引継ぎ

手紙を送った数日後、相続人の方から連絡をいただけました。

いきなりの知らせに大変困惑された様子でした。

改めて、今回の経緯、相続財産の内容とその引継ぎをしたい旨を説明しました。

 

 

③相続放棄のご相談

引継ぎの際、被相続人は債務超過の状態にあったため、負債を被りたくない場合は相続放棄の手続きができることを説明しました。

一旦は相続放棄の手続きを私にご依頼をいただく方向になったのですが、よくよく検討された結果、結局、費用面がネックとなり、ご自身で手続きをされることになりました。

 

 

④感想

手続きに慣れた専門家からすればですが、正直、相続放棄の手続き自体はそれほど難しいとは思いません。

「相続放棄した人は被相続人の配偶者か子供」「相続開始を知ってから3か月以内」「相続財産の内容をある程度把握している」、これらの条件を満たしている方の場合は、ある程度の時間と手間をかければ、3か月以内に申述(申立て)ができると考えます。

ただ、今回の場合は、提出しないといけない戸籍の量が若干あるので、慣れていない方は少し大変かもしれません。

 

 

料金体系

ちなみに、相続放棄手続きに関する弊所の料金設定は次のとおりです。

◯基本プラン

放棄したい方が被相続人の子供の場合は、3万円程度。

被相続人の兄弟姉妹の場合は、4万円程度。

サービス内容は、

・裁判所に提出する書類の作成及び提出

・裁判所からの照会に対する回答の作成指導

・戸籍の収集

・相続放棄申述受理証明書の取得

 

◯オプション

・債権者、後順位相続人への連絡の代行:+1~2万円。

・熟慮期間経過後の申述:+1~2万円。

 

 

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執筆者

司法書士・行政書士 木戸英治